福島からの処理水の排出について




2021.4.22.


 トリチウムなど放射性物質を含む処理水の処分方法について、国の基準を下回る濃度に薄めた上で海に放出するという日本政府の発表に対してアメリカのブリンケン国務長官は、ツイッターに「日本が透明性を保つ努力をしていることに感謝する。IAEA(国際原子力機関)と引き続き連携を期待する、と投稿した。

 福島からの処理水のトリチウム濃度は、国内規制の40分の1
 WHO飲料水基準の7分の1まで低下させる。
 震災前の福島第1原発でのトリチウム排出量は、2.2兆ベクレル。

 一方、中国の外務省は懸念を表明
 日本は周辺国や国際社会と十分に協議しないまま一方的に決定した。このやり方はきわめて無責任だ。
 しかし、中国の大亜湾原発では、約42兆ベクレルも排出しているが、周辺の国々と何の協議もしていない。(2002年)
 さらに、韓国は、関係省庁による緊急の会議を開催し、強い遺憾の意を表明する。日本政府の決定は絶対に受け入れられない。と内外に向けて発表をした。
 所が、韓国の古里原発からは、45兆ベクレルものトリチウムを排出しているのだ。

 韓国政府の対応は、余りにもバカすぎて、言うべき言葉も無いと言う感じだ。それじゃ、日本が韓国の意向を無視したら、どうするつもりなのだろうか。
 韓国政府は韓国を訪れたケリー特使に得意の告げ口外交を行って、日本批判に同調してくれるように促したが、これに対して、ケリー特使は訪韓を終えての記者会見で「IAEAが策定した非常に厳格な手続きがある。これに関連し、日本がIAEAに全面的に協力してきたと米国は確信している」と韓国政府の批判を一蹴した。
 全くもって、とんでもない恥さらしだが、韓国の原子力発電所から大量のトリチウムを排出していながら、韓国とは比較にならない僅かな量のトリチウムを日本が福島から排出するのは受け容れられないなどとアホ丸出しのことを言っているのだから、話しにも何もならない。
 こんな子供のようなことをアメリカの特使に言って、受け容れてくれると本気で思っていたのだろうか。

 韓国のハンギョレ新聞が入手した韓国水原の報告書「月城原発敷地内の地下水のトリチウム管理の現状および措置計画」によると、韓国水原は昨年4月に月城原発3号機のタービン建屋下部の地下水排水路(タービンギャラリー)のマンホールに溜まった水から、1リットル当たり71万3000ベクレルのトリチウムを検出した。この排水路は放射性物質の排出経路ではない。71万ベクレルは、原子力安全委員会(原安委)が定めた排出可能排水路に対する管理基準(4万ベクレル/リットル)の17.8倍にのぼる高濃度だ。
 韓国水原が地下水監視プログラムを稼働した結果、昨年8月から報告書作成直前の今年5月までに、月城3号機の使用済み核燃料貯蔵槽(SFB)の下部の地下水から最高濃度8610ベクレル(1リットル当たり)のトリチウムが検出された。同じ期間、2号機の使用済み核燃料貯蔵槽の下の地下水からは最高2万6000ベクレル、1号機の使用済み核燃料貯蔵槽の下の地下水からは最高3万9700ベクレルのトリチウムが検出された。

 自国の原発がこれほどのとんでもない量のトリチウムの排出を行っていながら、韓国とは遠く離れた福島の海にトリチウムを含んだ水の排出は絶対に受け容れられない、などと寝言としか言いようのないことを言っている。
 アメリカの国務長官が、日本のやり方に同意すると言っているのに、アメリカの特使に国務長官の言っていることと逆のことを言って、賛同を得られるはずも無いことくらいのことがわからない。
 世界を見回しても、こんなバカな人種は他にいないだろう。

 日本でもマスコミは、韓国政府と似たようなことを言っているが、そして福島の漁業者がトリチウムの排出によって風評被害で苦しむことになると言うスタンスを取っている。しかし、スーパーなどに行っても福島の魚などを売っているのを見たことが無い。
 原発事故以前には、福島産のお米や野菜、魚なども普通に売られていたが、原発事故が起きてからと言うものは福島産の農産物も魚もスーパーでは見ることは無くなってしまった。それなのに福島の漁業者は風評被害を強調し、トリチウムの排出には断乎反対だと言う。しかしながら、売ってもいない物に対して、風評被害というのは無理があるような気がする。
 原発事故が起きてからと言うものは、スーパーの仕入れ担当者が福島産の農産物や海産物を置いても客が買わないのでは無いかということで置かないのだと思う。
 海産物は特に原発事故直後は大量の放射性物質が流れ出したことはニュースなどで報道され続けたので、風評被害ではなく現実に危険だった。
 近年は放射性物質の影響は殆ど無くなったと言われているが、スーパーの仕入れ担当者としては福島産の海産物を店に置くのは抵抗があるのだと思われる。
 今は、風評被害といえるのかも知れないが、それは実際に店頭に商品を置いて、それで売れなかった場合の話しで、まだ店頭で売られていない段階では風評被害とは言えない。
 まあ、他に様々な地域からの海産物が置かれている中に、福島産と書かれている海産物が置かれていた場合、福島産の海産物を買うかと言われたら、あえて福島産の海産物を買い物籠に入れると言う選択をする人は少ないと思われるので、スーパーの仕入れ担当者を非難するわけにも行かない。
 こうしたことになった原因は、東京電力と言うとんでもないでたらめな企業と自民党政府、それに原発に依存していた役人や学者たちが余りにも無責任だったために起きたものなので、批判をするのならこうした連中に対して行うべきなのだが、福島の人にとっても対応が困難な大問題となってしまっている。

 トリチウムの排出については、自民党の議員が独自の見解を出してきて、トリチウムの排出については、問題があると言い出した。
 それは以下のようなものだが、選挙が近いからと言うこともあるのだろう。

「断っておきますが、自分は原発推進派です。菅首相も支持しています。
 ただ、原発処理水に関する報道は、事実と異なることが多いので、国民に事実を伝えるべきだと思っています。
 東京電力が2020年12月24日に公表した資料によると、処理水を2次処理してもトリチウム以外に12の核種を除去できないことがわかっています。
 2次処理後も残る核種には、半減期が長いものも多く、ヨウ素129は約1570万年、セシウム135は約230万年、炭素14は約5700年です」。
「ALPS処理水と、通常の原発排水は、まったく違うものです。
 ALPSでも処理できない核種のうち、11核種は通常の原発排水には含まれない核種です。通常の原発は、燃料棒は被膜に覆われ、冷却水が直接、燃料棒に触れることはありません。でも、福島第1原発は、むき出しの燃料棒に直接触れた水が発生している。
 処理水に含まれるのは、“事故由来の核種”です」(山本拓議員)

 このばかげた意見に対する私の見解は、
 ALPS処理水と、通常の原発排水はたいして違わないと思う。
 まあ、全てを完全に除去することが出来ないので、ほんの僅かにトリチウム以外の放射性物質も含まれると言うことであるのだが、たいした問題では無い。
 もし、目立ちたがり屋の議員が言うような問題があるのなら、IAEAが何度も査察に入って原発の近くにある処理水をためているタンクから水を取って、放射性物質がどのくらい含まれているかの検証を行っているわけで、トリチウムの入った水の排出にIAEAが問題ないなどと言うはずがない。
 頭の悪い議員は、放射性物質は皆同じだと思っているようなのだが、その物質の質量がどのくらいなのか。  例えば、ウランのように質量が大きいものと、トリチウムのように水素の同位体なので極めて軽い物質とでは持っているエネルギーが全く違う。
 トリチウムのような最も軽い物質も、ウランなどの質量の大きな放射性物質も区別がつかない愚か者が余りにも多すぎることが問題なのだ。
 さらに、放射性物質に半減期が長いのか短いのかによっても危険度は違う。
 重い物質は大きなエネルギーを持っているし、半減期が短い物は大きなエネルギーを短時間で放出するので危険だと言うことくらいのことは、多少の頭があればわかりそうなものなのに、自民党の議員はわからないらしい。
 質量が大きくて半減期が短い物は危険だと言うことは、半減期が長いものは危険性が小さいと言うことなのだということもわからない。逆に、議員の書いた文章を見ると、半減期が長ければ永いほど危険だと思っているらしい。
 世の中には、エネルギー不滅の法則というものがある。中学を卒業していれば知っているはずの物理の法則だ。
 エネルギー不滅の法則を当てはめれば簡単にわかるはずだが、そして多少なりとも頭があれば、元素の大きさはほぼ決まっているので、何千年も何万年も放射線を出し続けられると言うことは、たいしたエネルギーを出していないし、放射線を出している間隔も長いのでは無いかという予測がつきそうなものなのだが、バカなのでこんな簡単な理屈すらもわからないらしい。

 マスコミに所属している者の殆どが文系なので、科学的なことに関しては疎い者が多いためだろうが、原発事故が起きた直後からバカとしか言いようのないことを言い続け、書き続けてきているが、この議員も科学的な知識は殆ど無いのに偉そうなことを言って恥をさらしている。
 こうした知識の無い愚か者が、いろいろと言うために却って混乱が広がる結果になっていると思われる。
 全く以て、困ったことだ。











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