蔓延防止等重点措置について




2021.4.3.


 
 日経電子版によると、
「政府は1日の新型コロナウイルス対策本部で、大阪・兵庫・宮城の1府2県に緊急事態宣言に準じる措置を取る「まん延防止等重点措置」を適用すると決めた。期間は4月5日から大型連休後の5月5日までの1カ月間とする。
 飲食店の営業時間の短縮を主な対応とし、午後8時までに前倒しするよう要請する。要請にこたえた店舗に一律で協力金を支給してきた仕組みを導入し、事業規模別に金額を変える。」

 大阪や兵庫などで新型コロナの感染者が急増してきたことから、今回は緊急事態宣言ではなく、蔓延防止等重点措置を適用すると言うことのようなのだが、まあ、このこと自体は仕方が無いし、間違ってもいないのだろう。ただ、感染者を抑制するという観点からは、またかよ、と思う者も少なくないはず。
 新型コロナの感染を抑制するということに関して、日本ではお願いしか出来ないわけで、こうした状況ではいくら家にいろと言っても無駄だし、大勢集まって騒ぐのも避けようが無い。
 このために飲食店での感染防止を営業時間を短くするなどと言う小手先の対応をしても効果がないことはわかっているのだから、もう少し現実的な対応を取るべきだと思うのだが、なにしろ、バカに向かっていくら盛り場に出かけて飲み食いをするな、夜遅くまで飲んでいないで早く家に帰れと言ってみたところでしたがってくれる者など殆どいないことはわかりきっていることのはず。
 それなのに、またもや飲食店の時間短縮をやるのだという。
 全くのところ知恵が無いというか、同じことの繰り返しで、こうしたことを続けてもたいした効果がないことは少し前までやっていた緊急事態宣言で明らかなことだ。
 もう、ずいぶん前からいろんな人が言っていたことではあるのだが、ウィルスは昼も夜も関係ないと言うことは子供でもわかることの筈なのに、相も変わらずに飲食業界に対して営業時間の短縮を要請すると言うだけでしか対応しようとしない。
 飲食店が一番危険で、感染者が増える要因だという認識では皆一致しているのだが、だからといって飲食店の営業時間を短縮すればそれで良いと思っている頭の単純さには驚くしか無い。
 ウィルスがうつるのは口からの飛沫であることがわかっているので、マスクをつけたままでの会食を要請する、などと言うのもばかげている。
 マスクをつけたままでは飲み食いが出来ないので、当然皆食事の際にはマスクを外すに決まっているのだが、食べていない時にはマスクを着用するように飲食店の従業員に言わせるのだという。飲食店の従業員がお客さんに向かって、あなたマスクをつけなさいよ、などと言えるはずがないことくらいのことがわからないのだろうか。
 今食べていないからマスクをつけた方が良いと思って、そのことを言ったとしても、その時に、今酒を飲もうとしていたんだと言われたら、お互いにすごく気まずいことになるだろう。
 全くもって、こうしたことを考えるのは役人なのだろうが、彼らはエリートの筈なのになんてバカなんだとしか言いようのないことばかりを考えつく。
 ペーパーテストで良い点を出せると言うことと、賢いと言うこととは無関係なのだと言うことがよくわかる事例だ。
 もっと感染拡大の防止に効果的なことを考えられないのかと言いたくなるが、これがバカな政治屋と役人の限界なのだろう。
 ウィルスにとっては仕事が休みの日も関係ないし、昼も夜も関係ない。だから、お店の営業時間を短縮してみたところでたいした効果がないのは誰の目にも明らかなのだ。それよりも効果的な換気などを行って、しっかりとした感染予防を行っているお店に対しては、時間無制限で営業をやってください。効果的な感染予防を行っていないお店に関しては、営業の自粛を要請する、と言った方針をなぜ出せないのか。
 効果的な感染予防は飲食店のテーブルに衝立を設置することだと、元大阪府知事がテレビで言っていたが、完全に間違っている。
 なぜなら、人が話をしたり咳やくしゃみをしたりすると細かい飛沫が周辺に飛び、このマイクロミストと言われているものが3時間ほども辺り一帯に漂っていると言うことは昨年からニュースなどで何度も言われていることだからだ。その細かい飛沫が新型コロナウィルスの感染者の口から出た場合には、飛沫の中にはたくさんの新型コロナのウィルスが混じり込んでいるために、換気をすることでこの細かい飛沫を外に出してしまえば良いという考え方によって換気が奨励されているのだ。所が、寒くなると、換気がしにくくなるし、換気扇を付けたところで店内の全ての空気の換気を行うのは容易ではない。
 それなのにテーブルに衝立を置いたところで、前に座っていた人が新型コロナの感染者であった場合、その人が楽しくおしゃべりをした後に、入れ替わりに入ってきた客が同じ席に座ったら、衝立なんて何の意味も持たないに決まっている。
 さらに、感染者が自覚の無いままテーブルのあらゆる所を触っていることだろう。その同じテーブルに座った者は、感染者が触った所を無意識に触ってしまう。
 要するに、衝立なんて無いよりはましだ、と言う程度のものでしか無い。
 もっと感染予防に効果的なものがあるのだが、なぜかテレビではNHKしか取り上げていないものがある。それは紫外線発生装置だ。
 さらに、紫外線発生装置内蔵の空気清浄機も発売されている。
 飲食店の席に座っている人の中で、新型コロナの感染者が誰かわからないので対応策が難しいのだが、もし、飲食店の店内に紫外線発生装置が設置されていれば、わずか十秒程で新型コロナのウィルスを死滅させてしまうわけで、しかも人体には無害だという画期的なものが発売されている。これを備えていれば、感染の確率は劇的に下がるはずだが、政府関係者で紫外線のことを口にした者はいたためしがない。
 紫外線発生装置内蔵の空気清浄機にしても新型コロナの感染を防止するという観点から開発されたもののようなので、効果はあるはずなのだが、こちらも政府関係者の口から聞いたことがない。
 人体に無害な紫外線発生装置は日本で世界に先駆けて発売されたものなのだから、世界に向けて声を大にして言ったら良いと思うのだが、なぜか誰も何も言わない。このバカさ加減はどう考えたら良いのだろうか。
 こうした画期的な装置があるのだから、そうした感染予防に効果的な装置を設置したら設置費用の全額を援助するというようなことにした方が、同じお金を出すのなら遙かに意味があるし、効果的なはずなのに何もしないで、ただ、バカのひとつ覚えで時間短縮の要請をし、その保証金をばらまくということをするだけなのだ。
 自由に営業をしてかまわない。そのかわりに感染防止のための装置を設置して貰いたい。その費用は國が持つと言うことの方が遙かに出費は少ないはずだし、飲食店側も喜ぶはずだ。
 現状の対応策では、飲食業界だけでは無く、旅行関係の業界にとってもとんでもない大打撃だ。彼らは、生きるか死ぬかの瀬戸際にあると言っている。それなのに政府も自治体の首長も、漫然と従来のやり方を踏襲するしか能が無いのだ。
 全く以て、嘆かわしいとしか言いようがない。










ご意見等がありましたら下記にどうぞ




 話がおもしろい、または、ためになったと思われた方は下の画像をクリックしてください。
 勿論、購入するかどうかはあなたの判断です。