ベトナム人技能実習生の実態2


2020.11.06


 バイデン氏が最後の討論会で、石油産業はなくすんだ、といった発言に対して木村太郎というジャーナリストが飛びついた。バイデン氏は、温暖化対策を積極的に進めるという政策から、石油産業から移行します、と言ったのだが、これに対してトランプは、テキサス州よ今のを忘れないでくれよ。オクラホマ州、オハイオ州と言った。
 こうした州では石油産業が盛んだからだが、木村太郎は「これでバイデン氏はおしまいだって言うくらいに大変な発言だったと思いますよ。」と言ったのだ。
 しかし、こうした州では石油産業が盛んだと言うことではあっても、だからといって全ての人が石油産業に関係しているわけではないし、石油産業によって被害を受けている人だって沢山居る。どうしてこんなあたりまえすぎるほど当たり前のことがわからないのだろうか。ジャーナリストとは思えない無知さ加減だ。
 石油産業が盛んな地域では、石油採掘にともなう原油流出や廃棄物によるとんでもない被害が普通に起きるのだ。そして燃え上がる随伴ガス(随伴ガスは原油から分離され、多くはそのまま廃棄物として燃やされる)は、油田地帯の光景としてはおなじみだ。こうした公害は、何十年にもわたってその地域に影響を及ぼし、土壌、水、大気に深刻な影響を与えている。
 さらに、シェールオイルやガスの採掘にあたっては、人体に有害な薬品の入った水が大量に地下に吹き付けられるので、この薬品の入った水に対する公害や横にパイプを掘る時の振動も問題となっている。
 石油や天然ガス産業に携わっている人にとっては、石油や天然ガスはとても大切なものだが、石油産業に関わっていない者にとっては被害ばかりを受けるろくでもないものでもあるのだし、州全体から見たら石油産業に関わっている人など少数派に決まっている。
 全く何も知らない人ならともかく、肩書きをジャーナリストとしていながら、この無知さにはあきれるしか無い。
 さらに、木村太郎はバイデン氏氏親子の息子のハンター氏が父親の肩書きを使い中国やウクライナなどの企業と取引をして多額の利益を得ていたという疑惑についてもトランプ有利の根拠としている。
 木村太郎は、「ハンター・バイデンさんが中国の石油産業と合弁会社を作ろうといろいろとやりとりしているメールが出てきたんですけどね。その中に株式の配分というのがあって、10%は副大統領にやると、そういう文書だった。これも非常に窮地に陥っているところですね。」
 しかし、こうしたことは全て疑惑でしか無い。ハンター・バイデン氏がそうしたことをやっていたとしても、それは子供のやったことであって大統領候補のバイデン氏とは関係ない。
 日本だと、息子の犯罪に親が出てきて謝罪をすると言うことがあるが、基本的に欧米では親子は別人格と言うことで、子供が犯罪を犯したからと言って親が謝罪をすることなどあり得ないし、まして、その責任を親が負うなんて考えられない。まして、バイデン氏の息子の場合は疑惑でしか無いのだ。それなのにバイデン氏が窮地に陥っているなんて、いったい何を考えているのかとしか言いようがない。木村太郎のいうバイデン氏が勝てない理由の最後は、アメリカのGDPが(7-9月期)前期比33,1%増だと言うが、これは過去最悪だった4-6月期との比較であって、コロナ以前に戻ったというわけではない。それなのに、
「やっぱり、これでアメリカ経済が完全にV字回復をしたってことがみんな認識できたので、これはトランプ大統領にとってすごい追い風になったと思っています。トランプが勝つだろうと。
バイデン氏時代になったら僕はアメリカは中国にぴたっとくっつくようになるだろうと思う。日本はやっぱり相当警戒をしなきゃいけないと僕は思っています。」
 トランプが勝つ確率はどのくらいかとの問いに。
「殆どじゃなくて勝つと思っていますし、逆に言うとバイデン氏に勝つ要素が見つからないんですよ。」
 全く、開いた口がふさがらないとはこのことだ。
 確かに、バイデン氏には大統領候補としての魅力に欠けるところがあることは間違いないが、トランプのような極端な考えの持ち主が大統領であってほしくない、という人の受け皿としてはさほど悪くは無いだろう。
 特に、有色人種の中には、トランプで無ければ誰でもいいなどと言っている人が少なくないのだ。
 かつての民主党政権は中国にべったりだったが、その後に起きた習近平政権による中国各地や香港で起きている人権弾圧に対しては、バイデン氏と言うよりも民主党全体が強い拒否反応を示している。
 こうした民主党の意向をバイデン氏が大統領になった時に無視できるはずもないし、バイデン氏自身も人権に対しては強い問題意識を持っているので、以前の民主党政権のように中国べったりになることなど考えられない。
 木村太郎というジャーナリストは、選挙直前までトランプの圧勝だと公言していたのに、いま、この時点になってバイデン氏の勝利が確実とされる状況になっているのだが、自分の言っていたことに対する責任と言ったことに対しては何も感じていないような振る舞いを続けている。
 一般の言論を生業としていないものなら何を言おうが言論の自由と言うことでかたづけられるが、ジャーナリストというのは言ったことや書いたことに責任を持たなければならないはずだ。
 木村太郎のような言ったことに対して何らの責任を取ろうともしない、いい加減で無責任な男がはたしてジャーナリストと言えるのだろうか。
 こうなると、もう単なる老害でしか無い。




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